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ALCとは…?


こんにちは!

グッドハートの前田です。


これまで外壁の壁材としてサイディングやモルタルについてお話をしてきましたが、

今回のコラムではALCについてお話をしていこうと思います。


〈ALCとは…?〉

ALC外壁とは、「軽量気泡コンクリート」とも呼ばれるコンクリートの一種です。

コンクリートと聞いて硬くて重いというイメージを持つ方もいらっしゃるのでは

ないでしょうか。

しかし!

ALCは内部に気泡の穴が空いており、水に浸すと浮くほど軽量な素材です。

一般的には通常のコンクリートの約1/4の重量となっています。

また、この気泡に含まれた空気が層をつくり、熱の伝わりを抑制し、

夏の暑さや冬の寒さから室内を一定の温度に保つという断熱効果が期待できます。

またALCは耐久性も高いため、建築物の構造材料として戸建て住宅から高層ビルまで、

外壁や床、屋根など様々な場面で使用されています。


〈ALCのメリット〉

◎高い耐久性!

ALCというのは非常に耐久性の高い素材です。

定期的にメンテナンスを行えば、50年ほどは外壁の張り替えなどの大規模な工事は不要です。

現在の戸建て住宅の傾向として、「建て替える」から

「メンテナンスをして長く住む」という考え方に変化してきているため、

この高い耐久性は非常に頼もしいものです。


◎高い断熱性!

断熱性に優れていて、季節の温度変化の影響を受けにくいという特徴があります。

ALCは先にも述べたように、内部に無数の気泡を含んでおり、この気泡が空気の層をつくっています。

空気の層が外部からの熱を断つことで「夏に涼しく、冬に暖かい」住宅を実現しています。

さらに、断熱性を高めることで夏場や冬場などのエアコンの使用率を減らし、

電気代の節約にも期待できます。


◎優れた耐火性!

ALCは耐火性に優れ、住宅の安全性を保持できるというメリットがあります。

主原料が無機質であるセメントやケイ石などであるため、炎や熱を受けたとしても燃えにくく、

有害物質が発生しません。

また万が一、隣のお家が火事になった場合にも炎が燃え移る危険性を低くすることができます。


〈ALCのデメリット〉

◎吸水性が高い…

主成分がセメントであるため、吸水性が非常に高い素材となっています。

外壁の表面を守る塗膜が劣化すると、ALC内部の気泡に水が浸入し、

冬場の寒さによっては凍結し、凍結によって水が膨張してひび割れが発生するといった

現象が起こり、建物自体の耐久性を低下させる可能性があります。

対処法としては、塗装によるメンテナンスをして外壁表面を保護する方法があります。


◎ほかの素材よりも高価

ALCは外壁材の中でも機能性が総合的に高いことから高価です。

金額をもとに、ライフプランをよく考慮したうえで選択する必要があります。


〈ALCの注意点〉

◎コーキングの補修が必要

ALCを外壁材として使う上で注意しなければいけないのが、

外壁同士の継ぎ目の目地があるという点です。

目地にはコーキングが注入してあるため、サイディングと同様に補修する必要があります。

サイディングよりもボードの幅がせまいため、目地の数が多くなり結果的に補修費用が高くなる

という場合も考えられます。

建物は四季の温度変化や地震などによって常に動いており、その動きを吸収する役割を果たしているのが

目地なので、外壁の塗装と一緒にしっかりとコーキングの補修も行ってあげましょう。


〈まとめ〉

今回のリフォームコラムでは、ALCの特徴から注意点までのお話をしてきましたが、

いかがだったでしょうか。

もし外壁にALCを採用する場合には、その特徴と注意点をしっかりと理解したうえで

判断すると良いです。

建物自体を長く持たせるには正しいメンテナンスを行い、ALCの長所を

引き出してあげることが大切です。


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